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最優秀主演男優賞を受賞のクリスチャン・ベール、サタンに感謝

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image credit: Christian Headlines

1月6日の夜、クリスチャン・ベールは、アダム・マッケイ監督の映画「バイス」でアメリカ元副大統領のディック・チェイニー役を演じ、カリフォルニア州ビバリーヒルズのビバリーヒルトンで行われた受賞式でミュージカル又はコメディ部門のゴールデングローブ賞の最優秀主演男優賞を受賞した。

2014年に公開された「エクソダス:神と王」やクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト・ライジング(2012)」などでも著名な俳優であるクリスチャン・ベールの才能にも、実は秘密があるのかもしれないのだ。今作の「バイス」において、どうやら彼は感謝するべき人物が配偶者、子供たち、キャスト、クルー、プロデューサー、監督以外にもう1人いたようだ。

この役をどうやって演じるかインスピレーションを与えてくれたサタンに感謝します」、ベール氏は突然スピーチ中に発言した。


「バイス」のディック・チェイニー役のクリスチャン・ベール。今作のために60ポンド(27キログラム)増量し、もはや面影がないほどだ。(image credit: シネマトゥデイ via YouTube

このベール氏のサタンに対する感謝の意に対し、悪魔教会も好意的な反応をツイッターで示し、「我々にとってサタンはプライド、自由、そして利己主義の象徴であり、我々の最上の人間的潜在能力を外から見た比喩的な投射なのだ。ベール氏の才能と能力が賞を勝ち取ったように、これはまさに相応しいことだ。クリスチャン氏万歳!サタン万歳!」とツイートした。

「我々にとってサタンはプライド、自由、そして利己主義の象徴であり、我々の最上の人間的潜在能力を外から見た比喩的な投射なのだ。ベール氏の才能と能力が賞を勝ち取ったように、これはまさに相応しいことだ。クリスチャン氏万歳!サタン万歳!」

ベール氏はまた「完全にカリスマをなくし、誰からでも罵られるのもいとわない人」が求められていたことが、この役を獲得した唯一の理由だったと説明した。

「次はミッチ・マコンエルかな?」 ケンタッキー州の上院多数党院内総務の名前を引き合いに出し、冗談交じりに語った。

しかしながら、チェイニー元副大統領の娘であるリズ・チェイニー氏からの反応はそれほど好意的なものではなかったようだ。彼女は自身のツイッター上で、ベール氏が母と姉に対する暴行容疑で逮捕された際(最終的には不起訴処分となった)の記事のリンクを投稿し、「これをやったのもきっとサタンのインスピレーションだったのでしょうね」とツイートした。

「これをやったのもきっとサタンのインスピレーションだったのでしょうね。」

ベール氏は2010年にも映画「ザ・ファイター」でゴールデングローブ賞とアカデミー賞を受賞している。

彼がどこまで本気でサタンに感謝しているのかは定かではないが、「バイス」での彼の演技力に超人的なものを感じるのは確かだ。

映画「バイス」は、日本では4月5日公開予定だ。

《参考文献》Variety, CBS News, Business Insider

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COVID-21 致死のウイルスは現実のものとなるのか!?

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COVID-21という本を買ってみた。著者はダレン・ホロウェイという人だ。アマゾンで検索してみたら同じタイトルの本が何冊も出てきたが、これは約60ページで比較的短い。

この本の主人公エディは、イギリスで生まれ育った20代の若者だ。どちらかというと品行方正な家族の中で、彼だけがはみ出し者であり、ギャングのリーダーとしてドラッグの取引に手を染めていた。ある日彼はひょんなことでひき逃げ事件を起こしてしまう。被害者はベビーカーの赤ん坊と若い母親で、2人ともこの事故で命を失ってしまった。罪悪感にさいなまれた彼は、警察に出頭する代わりに、自らを罰しようと人里離れたところへ出て行き、文明からまったく切り離された生活を始めて、5年の歳月が流れた。

ある日ふと、エディは街に戻ってみようと思い立つ。久しぶりに戻ったロンドンは、いつも通りの雑踏だった。最初に目指したのは父親のオフィスだ。死んだと思い、葬式まで出した息子に再会した父親は、5年前のひき逃げ事件を初めて知らされて、彼に出ていくように命じた。父親が車椅子の不自由な身体になっていたことにショックを受けたエディは、何が起こったのかを尋ねるが、父親は「COVID-21」としか答えない。そして、わけのわからないエディの目の前で、突然すべての動きが止まり、父親や秘書の女性が下を向いたまま動かなくなってしまった。エディがあわてて外に出ると、すべての人間が全員下を向いて動かなくなっていた。どこを見ても動いているのは彼だけである。と思うまもなく、サイレンが鳴り始め、警察が追ってきた。

間一髪逃れたエディ。今度は昔の仕事仲間の家へ向かった。久しぶりに会ったボスのレロイから聞いたあらましはこうだった。

--COVID-19のパンデミックから約2年後に、別のパンデミックが起こった。それがCOVID-21である。このパンデミックで、世界人口の3分の1が命を落とした。COVID-21は、COVID-19に比べて致死率が5倍も高かった。しかし、迅速に開発されたワクチンのおかげで、パンデミックは収束した。ワクチンにはマイクロチップが含まれていた。このマイクロチップが一旦体内に入ると、除去することは不可能である。このマイクロチップにより、政府がすべての人間を制御することが可能になった。街の人間の動きがすべて止まっていたのも、このマイクロチップのせいである。人は政府に対して何の力も持たないが、政府は個人個人の人生、経済、仕事、人間関係などをすべて支配することができる。政府が人の心までもプログラミングすることができるため、犯罪は一切存在しない。警察の唯一の仕事は、エディのようなワクチンを受けていない人間を見つけて捕らえることである。--

ここでエディには2つの選択肢があった。1つは警察に出頭してワクチンを受け、「普通」の生活を送ること(しかし、一部の人間はそのまま消息不明になっている)、そしてもう1つはワクチンを避けて地下に潜り、隠れて生きることである。エディは、地下に潜って生きることを選択したが、物語の最後は意外な結末を迎える。

最初、独裁的な政府が悪だと信じていたエディ。しかし実際は、政府が人々の心を完全に支配し操ることで犯罪のない「平和な世界」を造り出しており、それに対抗している人々こそが秩序を乱し、世界平和をつぶそうとしていることがわかったのだ。地下組織の人々を裏切り、政府に寝がえったエディは称賛され、悪人たちは退治され、世界は完全な政府の支配下で「平和」を取り戻す・・・

これがおおよそのあらすじである。ここでは、結論として政府が善良で、それに対抗する人々が邪悪な存在として描かれており、まるで政府のプロパガンダのようにも思える。

冒頭に記したように、COVID-21というタイトルの本は何冊も出ているが、同じタイトルを冠した映画もある。今年1月に公開されたスリラー・アクション映画「COVID-21:死のウイルス(Lethal Virus)」は、別のコロナウイルスが2021年に出現するという設定で制作された。余談だが、去年12月に公開された映画「Songbird」の設定は2024年で、変異したコロナウイルスCOVID-23が登場する。

COVID-19が出現してからわずか数か月の間に、次々と制作され発表されたこれらの本や映画は何のためだろうか。まだコロナ禍にある世界で話題性を狙い、一儲けしようとしたのか。もちろんその可能性もなくはないだろう。しかし未だパンデミック下で苦しんでいる世界で、更に恐ろしいウイルスの出現を主題にした作品がエンターテイメントとして歓迎されるかどうか。そのせいか、これらの作品の評価は一様に低く、とてもその目的を達成したとは言い難い。

ところが聖書に照らし合わせてみると、また別の見方ができるのである。

聖書によれば、この世界は戦場である。神(=善)とサタン(=悪)との間の、人間の魂をめぐる激しい戦いだ。すべての人間がこの戦いに巻き込まれている。神の側につくか、サタンの側につくか、1人1人に自由意志が与えられているが、選択肢は2つに1つである。中間の立場は存在しない。

そしてこの戦いにはルールがある。

聖書にはこう書かれている。

「まことに主なる神はそのしもべである預言者にその隠れた事を示さないでは、何事をもなされない。」

アモス書3章7節

神が何事かをなそうとするときは、必ずそれを人間に示されるということである。

これがルールの1つである。当然、神に対抗するサタンも同じように、自分がしようとしている計画を前もって公表しなければならない。そこでサタンとその軍勢は、あらゆる媒体(小説、漫画、映画、テレビ等)を用いて、自分の計画を明るみに出すのである。「COVID-21」の本も映画も、その1つといえるのではなかろうか。

この世界には、善と悪との戦いについてのあらゆるヒントが散りばめられている。聖書を学ぶことで、それが見えてくる。ヒントを見逃さないようにしよう。自分自身にとっても、家族にとっても、正しい選択をするために。

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